ひとたらしメソッド

定期的な個人面談をして、退職を防ぎ、成長意欲を高める3

―できた点に目を向ける―

いよいよ今回がひとたらしメソッドのラスト!

個人面談で育成計画に基づいた進捗状況について
話し合うポイントについてお伝えしたいと思います。

立てた計画は、きちんと振り返るのが大切です。

計画とのズレや未達点があるのであれば
そのズレがどれくらいあるのか

また、それはなぜなのか
お互い納得するまで話し合うことをおススメします。

出来不出来には個人差がありますので
目の前の新入社員が、どこでつまずいているのか
今後どんなサポートをすると効果的なのか
具体的に分析することが求められます。

そして、もう1つ重要なことが
できた点、できるようになったことについても
しっかりふり返り、褒めることです。

ついつい大人はできない点に目が行きがちですが(*_*;

できた点やできるようになったプロセスを
具体的に挙げて承認することは

新入社員の自信を高め、やる気と行動力を引き出します。

以前私は、ある女性の新入社員と一緒に
新卒学生の1次面接を担当していました。

初めの内は、メインの進行は私が務め
彼女には面接の最後に、身近な先輩として
学生から質問を受けてもらう程度の役割を担ってもらいました。

毎回の面接後、次の選考に通すか通さないかを
理由を添えて答えてもらっていたのですが

概ねその判断は、人材要件に合致し
私も納得がいくものだったので
その旨を彼女に伝えて
徐々にメインの進行も担当してもらうようになりました。

その後の彼女は、もちろん失敗もして苦しい思いもしていましたが
大きく意欲を欠くこともなく、成長していきました。

その年末に急遽私が退職することになって
かなりのショックを与えてしまったのですが(笑)

「尾川さんに、1次面接の判断は適しているよ
 と言われたことがすごくうれしくて、
 自信が持てて、その後不安になったときも、
 その言葉を思い出して頑張れました」

と泣きながら送別のメッセージをくれたのには驚きました。

私が何気なく言った言葉を、
彼女が自分を鼓舞する信念として取り入れたことで
自らモチベーションを引き上げる糧としていたのです。

「言葉」には力があります。

ぜひどんな小さなことでも、新入社員ができたこと
できるようになったことを、言葉に出して伝えてください。

こちらが思う以上に、新入社員を勇気づけ
成長を促す後押しをしてくれます。

★いつも心に、びりーぽ!ビリーポ!ビリーブポテンシャル!★

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