ひとたらしメソッド

入社後すぐに職場になじませる工夫を用意する2

―「質問」と「相談」を引き出すチームをつくる―

今日は、入社後すぐに職場になじませるための
別の方法について検討していきたいと思います。

「分からないことがあったら、何でも聞いてね」

そう言って、その言葉の通り色々質問してくる
新入社員は、とてもまれな気がしています。

「何か分からないことはある?」

そう聞いたところで、

「いえ、特にありません・・・」

と返してきて、実際の仕事ぶりをみていると

全然分かってないやんか!!(# ゚Д゚)

と驚いたり、怒ったり!?することはよくあります。。。

新入社員にとって「質問する」「自分から声をかける」
ことは、こちらの想像以上に高いハードルのようです。

確かに自分が社会人になったばかり時のことを振り返ると
初めてのことばかりで、先も読めず
質問するにも、何を聞いてよいのか分からなかったなと感じます。

また、聞きたいことがあっても、先輩や上司は忙しそうだし、
「こんなこと聞いていいのかな?」
「ダメなヤツって思われないかな?」

と、どのタイミングで声をかけていいのかすごく悩んだ気もします。

ましてや、空気を読んで、失敗や叱られることを避けようとする
イマドキの若者はそんな傾向が顕著なのではないかと思います。

しかし、分かっていない状態をそのままにしていてはまずい訳で、
その状況を見極めながら適切な指導やアドバイスをしていかなくてはなりません。

そんな時におススメなのが、新入社員が定期的に気軽に相談できる決まった相手

サポート係をつけることです。
※業界では「メンター制度」と呼ばれています

できれば入社4年~10年未満の社員が担うのが適任です。

新入社員と年齢が近く、気持ちや悩みをを分かってあげられる上に

ある程度の経験を踏んで、仕事内容や会社全体の状況が理解できて
余裕をもってサポートできるからです。

年齢が近いからといって、あまりに社歴の浅い社員に任せると
自分のことで精一杯で、とても他人の世話をする余裕はありません。

新入社員が心を開いて聞きやすく
時には、上司や社長との間に入って新入社員の状況を代弁をしてくれる
サポート係の存在は、とても有意義です。

ポイントは、
サポート係を担う人に、
きちんと仕事の一環として取り組んでもらうように
役割や職務内容を明示することと

決して、彼らに世話や責任を丸投げしないことです。

社長・上司とサポート係の役割のイメージは
大体下記のような感じです。

社長・上司 → 仕事の指示・指導、教育、責任をとる

サポート係 → 気にかけてコミュニケーションをとる、上役への情報共有

複数の人間が、新入社員の教育に仕事の一環として取り組めば
自ずと新入社員への関心が高まり
不調や変化のサインに早く気づけるようになります。

新入社員を「放置」してはいけません。

皆さん忙しいとは思いますが、だからこそチームで補い合って
新入社員に関わり続ける土台をつくって頂きたいと思います。

★いつも心に、びりーぽ!ビリーポ!ビリーブポテンシャル!★

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