入社後すぐに職場になじませる工夫を用意する1
―自ら「育ちたい」と思える会社への愛着心を育む―
今回からは、ひとたらしメソッド3rdステップ
つかんだぴったり人材を「育てる」方法について
お伝えしてきたいと思います。
今日はその第1歩、
入社後すぐに職場になじませる工夫を用意する方法
についてです。
個人的な見解ですが、日本人の特性なのか!?
「私、誰とでもすぐに仲良くなれます」
という人より
「私、人見知りなんです」
という人の方が圧倒的に多い気がします。
私自身は、持って生まれた性格と、
子供の頃から環境の変化が大きかったせいか
どこに行っても、「10年前からいるみたいだね」
と言われるふてぶてしさがあるようなのですが(_;
そんな私でも、新たな会社に就職・転職するときは
いつも不安や緊張を抱えていました。
若手社員の退職理由の中でも「人間関係に問題があった」
とあげる人が多く、どんなに能力の高い人でも
上手に人間関係が構築できないと、
その力を発揮することは難しいのだと感じます。
特に、受け身傾向が高いイマドキの若者は、
目上の世代とうまくコミュニケーションを
とることが難しいともいわれています。
前回のブログの内容とも重なりますが
「育てる」土台にのせる、出だしの「入社日」
の新入社員の迎え方は、とても重要です!
ポイントは、安心感とウキウキ感を与えること。
「この会社に来てよかったな!」と初日に
思ってもらえることが何より大切です。
例えば、朝礼や全体社員の前での紹介の仕方。
ただ、名前を紹介して
シーンとした雰囲気の中、緊張いっぱいで通り一遍に
「●●です。宜しくお願いいします」
とだけ挨拶させても、何の特別感も歓迎感もないような気がします。
そんなときは社長自ら、どんな思いで採用したのか、
何を評価し、期待しているのか
新入社員のパーソナリティや多少の個人情報を交えてポジティブに紹介すると、
新入社員も嬉しいでしょうし、聞いている他の社員も
興味関心がわき、後々あいさつや話を交わす際に
会話のとっかかりがつきやすくなると思います。
所属部署や業務内容を記載した辞令を用意する会社もあります。
せっかくだったら、セレモニー風に皆の前で渡すのも
良いかもしれません。
私が社会人のスタートを切った、リクルートという会社では
座席の上に、新入社員の顔写真、名前、メッセージが
デコレートされた手作りの歓迎の「垂れ幕」を
天井からぶら下げるのが習慣とされていました。
自分の大きな顔写真と名前がゆらゆらとはためくのは
かなり恥ずかしかったですが(^^;)
社内で知らない人からも「新人の尾川さんだよね!」
と声をかけてもらえたのも嬉しかったですし
一生懸命垂れ幕を作ってくれた同僚にも
感謝の気持ちが湧きました。
今はコロナの影響で難しいとは思いますが
入社早々に、歓迎会を開くのもおススメです。
大規模でなくても良いので、他の社員とつながりをもって
会社や同僚への愛着心を育てることが
「この会社で、この仲間達と頑張って役に立ちたい!」と
自ら「育ちたい」という気持ちを高めてくれます。
人と人が関心を持ち合い、互いに協力しようとする組織は強いです。
手間やコストはかかりますが、こういった風土づくりは
社員の定着や教育に大きな効果を産み出しますので
ぜひ取り組んで頂きたいと思います。
★いつも心に、びりーぽ!ビリーポ!ビリーブポテンシャル!★