ひとたらしメソッド

新入社員の育成計画をつくり、成長の道筋を立てる5

―仕事の目的と全体の流れをイメージさせる―

今回は「教え方」のポイントについて
お伝えしていきたいと思います。

事前に作っていただいた育成計画をもとに
いよいよ実際の仕事を指示したり教えていくとき

いきなり、あれもこれも思いつくままに説明したり、
丁寧に細かく教えたつもりでも

こちらの想像をはるかに超えて
新入社員は理解できていません(笑)

おそらく、新人に任せる仕事は
一連の作業の流れの中の一部であったり
末端の仕事であることが多いと思います。

社長や教える側は、全体の流れも分かっているし
その仕事の目的も分かっているので

俯瞰した立場から仕事を捉えられ
イレギュラーな事態や変更にも適宜対処できますが

新人からしてみれば、目の前にあることが全てで
とても先を見通す余裕はありませんし

単純な繰り返し作業は覚えられても
少し状況が変わったり、応用を効かせなければならない事態に
遭遇すると、途端に思考停止・パニック状態に陥ります。

ですので、どんな小さな作業であっても

その仕事の目的と、その上にある全体の流れを
初めに説明して、イメージさせることが大切です。

以前私が新人に社内会議資料の印刷を任せた際に

「20部プリントアウトして、私の机に置いておいて」

とだけ指示したところ、その資料は

片面印刷で、おまけにカラー印刷
かろうじて1人分ずつに分けてありましたが、
1部毎にホッチキスやクリップで止まることもなく
バサッと机に置かれていて、途方に暮れる気持ちになりました(>_<)

まぁでもよく考えたら、新人は
そんな会議に参加したこともなく、会議資料を作った訳でもないので
これが何のために、どのように使われるのかなんて
分かるはずもないですよね。。。

どんな会議で誰が参加するのか
会議の流れや進め方
資料の意味や配布のされ方
コストのかけ方

など、先に説明して理解させておくべきでした。

自分が当たり前に身についていたり、常識になっていることを
相手にゼロから説明するのは、
正直時間もかかるし面倒くさいのですが

その仕事の目的や全体像が分かるようになると
こちらが一から百まで説明しなくても
新人が自ら判断して、適切に対処できるようになります。

新人が、こちらが思う以上に先手を打って
仕事を仕上げてくれたりするようになると

その成長に本当に感動します!(笑)

初めの内は、なかなか思うように伝わらなかったり
忍耐が求められると思いますが(_;

後々新人が自立して主体的に仕事に取り組めるようになると
社長や教える側が楽になりますので

ぜひ、目的と全体の流れを理解させるように
意識して頂ければと思います。

★いつも心に、びりーぽ!ビリーポ!ビリーブポテンシャル!★

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