ひとたらしメソッド

会社にぴったりの人物像をみつける ラスト

―広げた人材要件を、ギュッと絞る―

今回は、前回まで右脳と左脳を使ってたくさん考えて頂いた
あなたの会社に必要な人材要件をブラッシュアップする方法
についてお伝えしていきたいと思います。

まずはたくさんあげてみてください!
とお願いしましたが、結果
どれくらいの数の要件があがってきたでしょうか?

数十個あがってきたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それだけ具体的に考えて頂けたということですので
迎え入れたい社員のイメージが、
かなり膨らんでいらっしゃると思います。

とはいえ、もうお察しかと思いますが(笑)
それらの要件を全て満たす人が応募してきてくれるのは
かなり難しいと言わざるを得ません。。。

そこで必要なのが、要件に優先順位をつけること

つまり、入社時点で絶対に備えていてほしい要件を絞る

ということです。

できれば5つくらいまでに絞れると良いなと思います。

さらに、人に紹介を頼むときは

「●●で△△で■■な人がいたらぜひ紹介して!」

と、多くても3つ以内に要件を絞って伝えないと
相手に覚えてもらえません(笑)

例えば建設系の職人(技術担当)で次のような
人材要件があがってきたとします。

20代男性
京都・滋賀在住
普通自動車運転免許あり
高卒以上
高所や閉所が苦手でない
早起きができる
宿泊を伴う遠方出張ができる
ルールや手順をきちんと守れる
単純・反復作業がコツコツできる
荒っぽく怒鳴られることに強い
誰に対しても人当たりが良く、会話できる
自分のメリットだけを考えず、一緒に働く仲間を大切にする

まずは要件を

【1】採用(入社)時点で絶対に必要な要件

【2】できればあるといいな、もしくは
   採用後の教育で身につくことが可能である要件

の2つに分けてみましょう。

【1】は【必要条件】【2】は【十分条件】と名づけます。

そして必要条件にあがってきた項目について
今一度、本当に必要なのかを考えてみます。

例えば「高卒以上」が必要条件にあがってきたときに
なぜ高卒でなくてはダメなのか理由を徹底的に考えます。

ウチの他の社員は高卒以上しかいないから、何となく・・・

もし「何となく」という理由なら、十分条件にしても良いかもしれません。

というのも、学歴を絞ると、応募できる求職者が狭まってしまうからです。

面接で実際に会ってみたら、高卒でなくてもぴったり人材だった!
ということもあるかもしれませんし、不採用にするのは後でできます。

まずは間口を広げる方向で検討されることをおススメします!

また、上の例の場合、
「ルールが守れてコツコツ地道に取り組める」
という要件と
「誰に対しても人当り良く、会話できる」
という要件の、どちらも備え合わせている人は
もしかしたら少ないかもしれません。

真面目コツコツタイプは、程度は様々ですが
どちらかというと寡黙で、あまり自分からは話しかけない
という人も多い印象です。

そんな時は、どちらの要件を優先させるのか
頭をひねる必要があります。

正解はありません。

必要条件を5つ以内に絞るとしたら、
あなたの会社では、これから未来に向かって
どんな要件を必要条件とするのが良さそうでしょうか?

実に悩ましいとは思いますが(笑)
この作業をしっかりしておくと、いよいよ選考が始まり
採用するか否か判断する拠り所となりますので、
ぜひ考え抜いて、ご決断頂きたいと思います。

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