求職者と接点をもてる方法を考え、試し続ける2
―応募者と接点を持つためのコストの考え方―
前回は応募者と接点を持つために活用する
機関・媒体・サービスの種類と内容
についてお伝えしました。
多種多様なサービスや媒体があるので
何からどう始めればよいのか?
と思われた方もいらっしゃると思いますが(_;
1つの考え方として「コストに注目する」
という手があります。
採用活動におけるコストとは
大きく言うと、「お金」と「時間」
で成り立っています。
無料媒体の代表格として
「ハローワークの求人」があり
無料だからコストはかからない!
と思いがちなのですが
ハローワークに求人を出そうと思っても
まずはハローワークに出向いて事業所登録手続き
その後インターネットでシステムが使えるように登録
そして禁止・制約事項を理解しながら、求人文面を作成・入力
と、なかなか手間も時間もかかります。
社長が手が回らないようであれば
それができる他の社員に作業させたり、外部委託したりと
人件費もかかってくるわけです。
ある社長さんは、有料人材紹介のみを利用し、
手数料は高いけれど
(※中途採用の場合、採用が決まった人材の年収の20~30%が相場)
とにかくどんどん人材を紹介してもらって
面接だけする方が、結果的にコストが低いと
判断されているケースもあります。
需給バランスや、業界のおかれた環境にもよりますが
1人の社員を採用するのに、どれくらいのコストをかけるのか
最初に計画することが大切です!
とはいえ、中小企業は媒体や紹介料に
大きな費用がかけられないのも事実です。
そうなると、ある程度手間や時間のコストを
かけることが必要になります。
また、媒体やイベントに費用をかけてでも
参加するのであれば、
応募単価を決める ということも大切です。
1人が応募してくれて、選考をして、その人がぴったり人材で
相手も他社より自分の会社を選んでくれて、入社した
となれば理想的ですが、現実はそんなわけにはいきません(笑)
応募者の中から、選考に進む人は全員ではありませんし
ぴったり人材である確率はさらに下がります。
そしてぴったり人材であっても、入社してくれるとは限りません。
ですので、各ステップの想定人数を逆算して考えます。
1名入社させるためには、3名に内定出し(確率1/3)
3名に内定出すには、15名を選考に進ませる(確率1/5)
そのためには50名は応募してもらう必要がある(確率1/3)
となれば、その50名の応募を得るためには
1名あたりどれくらいの費用をかけられるのか。
その費用が応募単価となります。
数値目標をもった上で、コスト計画をつくると
活動の進捗状況も把握できますし
効率性を考えながら、途中で振り返ったり、
見直すこともできます。
ぜひ採用活動にもコストや数字を意識してもらえればと思います。