若者を惹きつける会社の魅力をみつける2
―イマドキの若者って?―
前回から若者を惹きつける会社の魅力をみつける方法について
お伝えしていますが、
採用ターゲットである若者を理解することなしに
効果的な手は打てません。
そもそも「イマドキの若者」って!?
もちろん「イマドキの若者」を一括りには
言い表せないのですが、
おおまかな傾向を知ることは大切です。
仮に若者を18~30歳までの求職者と定義すると
彼らはまさに「ゆとり世代」と言われる世代。
脱詰め込み暗記・個性重視のゆとり教育を受けました。
私はかつて大学生の就職支援の仕事をしていましたが
彼らがまさに「ゆとり世代」でした。
3000人以上の大学生にカウンセリングをした
経験を踏まえて、仕事選びという観点で
彼らを表すキーワードを3つあげると
① 安定志向
② ブラック企業嫌い
③ プライベート重視
とある大学で、1年生の5月に将来をどう考えているか
一斉に把握するキャリア面談を担当した時のこと。
「就職とか将来とかどう考えてるの?」
「公務員とかいいかなと思ってます。親にもそう勧められるし」
と答える学生が実に9割以上・・・
9割ですよ!?
「なんで公務員になりたいの?」
「安定しているから。
9時-5時で帰れるし、休みも多いし、
辞めさせることもなさそうだし。」
何かに洗脳されているのか!?と思うほど
同じ言葉を繰り返す学生たちに驚愕しました(笑)
この志向の背景にある彼らの生まれ育った時代や環境を鑑みると
日本はとうにバブルも崩壊し
経済状況は長期停滞中。
親の世代は、家族を犠牲にし、残業もいとわず働けど
リストラに遭った人もいて、先行きの不透明感は増すばかり。
成熟社会でさほど物質的な不自由はなく
少子化ゆとり教育で競争の機会も減らされ、割と過保護に育ってきた。
携帯、スマホ、SNSなどバーチャルで人とつながる機会が増加し
むしろ、誰かとつながっていないと不安も増す。
競争して、出世して、しんどいことするよりも
このまま多くは望まないから、
好きなことをしたり、自分の気の合う仲間と過ごす時間を大切にしたい
かなり私の独断が入っているとは思いますが
こんな感じかなと想像しています。
「仕事や人生はそんな甘いもんじゃないよ!!」
「とても、そんな子たちとやっていける気がしない・・・」
そう言いたくなる気持ちは私も同じです(笑)
でも、そういう彼らの価値観を想像、理解して
そんな彼らが興味を持ったり、魅力に感じる手を打つことが必要です!
一見、仕事に対してやる気がなさそうに見える彼らですが
もちろん何に対しても無気力なわけではありません。
例えば「社会貢献」にはとても意識が高かったりします。
この世代の被災地へのボランティア活動への参加率はすこぶる高く
別に自分のことさえよければといいという訳ではなく
「人の役に立ちたい!」という思いは強いし、実際に行動もしている訳です。
そんな彼らの価値観に合わせた会社の魅力の見つけ方とは?
次回からじっくりお伝えしたいと思います。
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